お宮参りの着物は通常の着物の様に袖口が作られずに、広口袖(大名袖と言います)です。このままでは袖から襦袢が丸見えになってしまいます。
このため、お宮参りの着物は袖の角を仕立ててありません。この理由には、諸説あるのですが…
“産着は生まれて直ぐの新生児に着せる着物。
本来、生まれたての子供は縫い目の無い布で包む事が多く、袖が通せる様になっても、糸結びの無い物を着せる習慣が強かったそうです。
子供は魂が落ち着かず、ひょんな事で抜け出てしまった魂が再び身体に戻るとき、魂が入りやすくするために糸結びをしないと云ういわれがあるそうです。”
というのが、当店なりの推測です。また、産まれて初めて神様の前に出てご挨拶するという事もあり、神社の神主さんや天皇が着る着物と同じ「神聖な着物」という意味があるのだと思います。是非、由来に合った着物でお祝いしてあげて下さい。
お宮参りの着物の袖を七五三で着れる様に丸袖に直す方法です。